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予防接種

当院の予防接種

予防接種

完全予約制とさせて頂いております。ご希望の方は事前にご連絡頂けますようお願い申し上げます。

感染症の原因とされる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、それらを無毒化したりすることでつくられた物質を体内に注入することで、抗体(病原体と結合し、それを体内から除去するように働くたんぱく分子)をつくらせます。

効果

  • その感染症にかかりにくくなる
  • その感染症にかかった場合でも重症化を防ぐ
  • その感染症の流行を阻止する(集団免疫)

予防接種を受ける前の注意

体調の良い日の接種をおすすめします。

  1. 当日は、体調が普段と変わったところのないことか確認をお願いいたします。。
  2. 受ける予定の予防接種について、市区町村からの通知やパンフレットをよく読んで、必要性や副反応について理解しましょう。
  3. 小児の場合は予防接種を受ける方の日頃の健康状態を良く知っている方の同伴をお願いいたします。

以下の方は予防接種を行うことができません。

  1. 明らかな発熱(通常37.5℃以上)がある場合
  2. 重篤な急性疾患にかかっている場合
  3. その日に受ける予防接種の接種液の成分によって、アナフィラキシーを呈したことがある場合
  4. 予防接種を受けようとする病気に既にかかったことのある場合、または、現在かかっている場合
  5. その他、医師が不適当な状態と判断した場合

予防接種を受けた後の注意

  1. 予防接種後30分間はアナフィラキシー反応が出た場合の対応ができるように、医師と直ちに連絡ができるようにしておくことが必要です。
  2. 当日は特に安静にする必要はありませんが、激しい運動は避けてください。
    入浴は1時間以上たてば可能ですが、接種部位をごしごしこするのは避けてください。

副反応について

  • 接種した場所の晴れ、赤み
  • 発熱
  • アレルギー反応

多くは一過性で治療の必要はありませんが、気がかりなことがあれば何でもご連絡下さい。

予防接種健康被害救済制度について

成人あるいは小児にかかわらず、定期の予防接種による副反応により、医療機関で治療が必要な場合や生活が不自由になった場合(健康被害)は、法律に定められた救済制度(健康被害救済制度)があります。制度の利用を申し込む場合は、一定の条件がありますので、お住まいの自治体(市町村)にご相談ください。また、厚生労働省の公式HPにも詳細の説明があります。「予防接種 救済制度」で検索できます。

小児の予防接種

定期接種

国が受けるように強く勧めている(積極的勧奨)予防接種です。
感染力が強く、集団での感染のリスクがある病気の予防を目的としており、一番重症化しやすい時期に接種が推奨されています。
お住まいの市町村区が実施し、費用は公費負担ですので、推奨されている期間内でしたら無料で受けられます。

  • DPT-IPV
  • DPT
  • DT
  • MRワクチン
  • BCG
  • 水痘(水ぼうそう)ワクチン
  • 日本脳炎ワクチン
  • 不活化ポリオワクチン(要予約)
  • 四種混合(三種混合+不活化ポリオ)
  • ヒブ(Hib)ワクチン
  • 子宮頚癌ワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン:子宮頸癌予防ワクチン)
  • 13価肺炎球菌ワクチン(小児用) プレベナー
  • 23価肺炎球菌ワクチン(成人用)(要予約)
  • B型肝炎ワクチン

任意接種

国が定める予防接種以外、対象年齢外の予防接種になります。重症化すると危険性の高い病病もあります。現時点では有料となりますが、接種することを強くお勧めいたします。

  • おたふくかぜワクチン(2回接種をお勧めします)
  • インフルエンザワクチン
  • A型肝炎ワクチン
  • ロタウイルス胃腸炎予防ワクチン(ロタリックス内服液、ロタテック内服液)
  • 麻疹ワクチン
  • 風疹ワクチン
  • インフルエンザワクチン

なおワクチンには、生ワクチンという病原体を弱くしたものと生きたワクチンが含まれない不活化ワクチンの2種類があります。

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールはこちら

当日お持ちいただくもの

母子健康手帳保険証、乳幼児医療証、予診票

成人の予防接種

当院では成人向けの予防接種として、インフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種を行っています。

インフルエンザワクチン

インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症をインフルエンザと言います。主に38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れるほか、喉の痛み、鼻水、咳など風邪のような症状もみられます。さらに小児の場合は痙攣や中耳炎、急性脳症の症状がみられ、高齢者や基礎疾患をもつ方では肺炎を併発するなど、重症化する可能性があります。

この病気を予防するには、流行前のインフルエンザワクチンの接種が最も有効と考えられています。効果が出るまでには約2週間かかりますが、その効果は約5ヵ月間持続します。日本の場合は、例年12月~翌3月頃にインフルエンザが流行しますので、毎年12月中旬頃までに接種するのが望ましいと言われています。

2回の接種は成人でも有効

成人であれば1回の接種が基本と言われていますが、2回接種することで予防の効果はさらに高まるという報告もあります。そのため受験生や仕事が多忙でどうしても感染を避けたいという場合は、2回接種が有効かと思われます。なお1回目の接種から2回目を行う場合は、4週間ほど開けて行うのが理想的です。

なおインフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変えて異なるタイプが流行しますので、それに対抗するためにも、予防接種は毎年行うようにしてください。

副反応について

同ワクチンを接種したことで起きるとされる副反応については、強いアレルギー反応(アナフィラキシー様症状など)を起こしたという報告はありますが、重い障害や死に至ったケースはごくまれです。そのほかよく現れるものとして、注射部位の痛みや腫れなどがあります。ちなみにアナフィラキシー様症状が現れる場合は30分以内に症状が出ることが多いので、接種後30分が経過するまでは院内または近くの場所で安静にされることをお勧めします。

肺炎球菌ワクチン

肺炎とは

肺炎とは、細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染するなどして炎症を起こしている状態です。これは免疫力の低下など感染力が防御力を上回るようになると、病原微生物が肺にまで入り込むようになって感染し、発症します。なかでも高齢者や基礎疾患のある方が感染しやすく、治りにくい特徴があります。

肺炎球菌ワクチンとは

肺炎予防に最も有効と考えられているのが肺炎球菌ワクチンの接種です。肺炎球菌とは、肺炎の原因菌の中で最も多い菌(大人の肺炎の20~40%は、この菌が原因)であり、この肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防するほか、重症化のリスクを低減させる効果が期待できます。

また、インフルエンザワクチンの接種を併せて行えば、肺炎予防の強化にもつながります。そのため、肺炎予防には、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの併用接種が推奨されているのです。

副反応について

同ワクチン接種後の副反応ですが、注射部位に痛みや腫れがみられるほか、微熱が1~2日間ほど出ることはありますが、どちらも一過性のものです。なお、重篤な副反応が発生する可能性というのは、極めてまれなケースと言えます。

※肺炎球菌ワクチンは接種後5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。

高齢者の方は定期接種です

なお高齢者の方(65歳以上、もしくは60歳から65歳未満の方で、心臓・腎臓・呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方)でインフルエンザワクチンを接種される方は、予防接種法に基づく定期のインフルエンザ予防接種の対象となりますので、費用の一部が助成されます。また、肺炎球菌ワクチンにつきましても、高齢者で対象となる年齢の方については定期接種となり、こちらも接種の一部費用を公費で負担しています。それぞれ詳細の内容は、お住まいの自治体(市区町村)の公式ホームページをご確認ください。